子宮肉腫は、子宮の平滑筋や結合組織に現れる悪性腫瘍です。

子宮肉腫とは

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子宮肉腫とは

子宮肉腫は、子宮の平滑筋や結合組織に現れる悪性腫瘍です。そもそも肉腫とはどういったものかというと、悪性腫瘍は人の身体のどの部分からも出来るもので、悪性腫瘍は「ガン」と「肉腫」に分けられます。

「ガン」は皮膚や粘膜の表面から発生する悪性腫瘍の事で、皮膚ガン・胃ガン・肺ガン・膀胱ガン・子宮頚ガンなどです。「肉腫」は、筋肉・骨・軟骨・靭帯・脂肪など上皮以外の場所に発生する悪性腫瘍の事で、骨肉腫・軟骨肉腫・平滑筋肉腫・脂肪肉腫などです。

発生する場所が違うだけで、「ガン」と「肉腫」は性質が似ていて、周囲の臓器に広がったり、転移します。子宮肉腫には、発生する組織に応じて、平滑筋肉腫・子宮内膜間質肉腫・腺肉腫・ガン肉腫・血管肉腫などがあります。ガン肉腫は、一つの腫瘍の中にガンと肉腫が混在するものの事です。子宮肉腫の発生はきわめて少なく、子宮の悪性腫瘍全体の0.3%程度だとされています。

症状ですが、初期には症状は無く、大きくなると不正出血・おりもの・持続する下腹部の痛み・下腹部膨満感などがあります。子宮筋腫との違いは、痛みは月経との関連が乏しい・閉経後・月経以外に出血がある・血の混じった褐色や黄色のおりもの・閉経後に大きくなる場合は注意などです。子宮肉腫の診断は非常に難しく、手術前に子宮肉腫と診断される事は、特殊な例を除いてほとんどありません。

子宮筋腫だと診断されて手術をして、摘出した組織の検査を行って、初めて診断される事がほとんどです。子宮内膜間質肉腫やガン肉腫は、手術前の子宮内膜の組織検査で診断される事があります。発見年齢は閉経後に発見される事が多いですが、平滑筋肉腫や子宮内膜間質肉腫は比較的若く発見されています。

治療法には、外科療法・放射線療法・化学療法などがあります。外科療法は子宮肉腫で最もよく行われる治療法で、子宮全摘術および両側付属器(卵巣と卵管)切除術が基本的な治療法です。放射線療法は、体の外の機械から行なわれる「外照射」と、腫瘍部分にプラスチックチューブを差し込んで、放射線を出す物質をチューブの中に挿入し、中から直接照射する「近接照射」があります。

化学療法は、抗がん剤を内服または静脈注射する治療法です。再発予防のため、手術後にも化学療法や放射線療法が追加される事もあります。副作用ですが、外科療法の場合は、単純子宮全摘出術ではほとんどみられませんが、広汎性子宮全摘出術では、排尿・排便障害があります。

卵巣切除は、女性ホルモンがなくなる事から更年期障害、骨盤内リンパ節郭清は下肢の浮腫(むくみ)をおこすことがあります。化学療法の場合、骨髄障害・悪心・嘔吐・脱毛・肝障害・腎障害・神経障害などがあります。























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